今回は、昨年1年間のマンガについて。
思いっっきり趣味に、走ってみました(しかも全速力)。

先にお断りしておきますが、新作マンガ案内ではありませぬ。
極めて個人的~なマンガに関する我が家の10大・重大NEWSを、
勝手にセレクトしただけです〜。


【 第1位 】 「かくかくしかじか」 完結!

東村アキコせんせいの自伝的傑作が、ついに完結!

「海月姫」「ママはテンパリスト」など、笑いのセンスやキレに評価の高い東村センセが、
美大受験時代の「恩師」について描き切った作品。
自身の最大の心のかさぶたであったでしょうに、青臭さやダサさから逃げずに、
がっぷり向き合っているのが◎。

とはいえ、絶妙の笑いは健在です。
笑いとシリアスさのバランスは天才的〜!

とにかく、画塾の日高先生がいいのです!
ストイックで不器用。強烈な生きざまが胸を打ち、背筋が伸びます。

もう手放してしまったものや、切なくって2度と思い出したくもないものを、
ウッカリ思い出してしまいそうになる作品。
奇跡の、爆笑&号泣の両立マンガです。



【 第2位 】 りぼん&なかよし メモリアルイヤー !

2015年は、少女漫画雑誌の巨頭「りぼん」(集英社)&「なかよし」(講談社)が
そろって60周年! めでたいめでたいメモリアルイヤーでありました。


小学生時代、ハハは「りぼん」派。
「ときめきトゥナイト」連載のころ~矢沢あい先生初期のあたりまでが守備範囲です。

「星の瞳のシルエット」にどぎまぎし、「有閑倶楽部」のきらびやかさに目が眩み。
小椋冬美センセ―の大人っぽさ、萩岩睦美先生のアンニュイな線の細さも覚えています。
清原なつの先生とか、高橋由佳利先生とか。あの頃は読者年齢も高かったよね〜。

樹原ちさと先生の「かん忍!!茜」!
その後ホラーも描かれた坂東江利子先生のコメディも好きでした。秀吉くんとか。
A子タンの付録とか可愛かったなぁ。「空くんの手紙」トランプは宝物!
全プレもたくさん持っていましたワ。

そして衝撃的だったのが「お父さんは心配性」!
あんなに鼻血ブー度数の高い少女マンガは他にないのでは?
毎回学校でも話題沸騰で、変態について学ばせてもらいました(笑)。

さくらももこ先生のデビューも鮮烈でした。目の中に星のない少女マンガ(笑)!
でもそれが新鮮で、コミックス発売前は雑誌を解体して、ファイルに閉じて、
学校でみんなに「ちびまるこちゃん」を布教して回ったものです。


「なかよし」も仲良しに借りて読んでいましたYO。
りぼんっ子にとっては、いがらしゆみこ&あさぎり夕&原ちえこ3大先生方の、
大きな瞳は印象的!

あさぎり先生の「あいつがHERO」好きだったな。
今はBLもお書きになってらっしゃっるって本当?

おおっと、高階良子先生や松本洋子先生のコワイ系も忘れちゃならねぇ。
ビクビクしながら読みましたっけ。
地獄でメスがひかる なかよし60周年記念版 (KCデラックス なかよし) [コミック]


我が家は長女が「なかよし」派(卒業)、次女が「りぼん」派(現役)。
共通の話題があるのは、楽しく幸せなものです。

ありがとう「りぼん」&「なかよし」。100周年まで走り抜けてネ!

少女マンガよ、永遠なれ~!!




【 第3位 】 「ガラスの仮面」50巻 発売日未定

本当~に、ジタバタしながら楽しみにしているのです。

数年前、50巻発売!の声を聞いてから、何度もネット予約を入れたものの、
気が付けば「発売延期」でキャンセル状態に。
ガラカメファンは待つのは得意とはいえ、もー出る出る詐欺だよね~!

仕方がないので、何度も読み返していますが、本当に名作!

主人公マヤとライバルの亜弓さんとの関係が、いいんだよねぇ~。
一見天才肌な亜弓さんが、マヤの天性の才能に嫉妬して、
水面下でものすごい努力をしていたり。
イヤミなくらい天然なマヤが、壁にぶつかるうちに一皮二皮剥けてきたり。

理性派VS本能派ともいうべき2人の闘いと何度もの脱皮!
これはもうバトルマンガと言っても良くない?そして生まれる友情ですよ!

速水真澄社長の、いい年してちょっと気色わるいマヤへの純愛とか、
その許嫁の壊れかけの詩織さまとか、サブキャラの動向からも目が離せません。 
個人的には水城秘書が好きです!


作中劇の完成度の高さは、何度も舞台になったことでも明らか。
一巻一巻の読みごたえが、非常にあり過ぎる、超・濃厚作品です。

聞けば美内先生も、もう60代半ばでいらっしゃるとか。
どうぞお元気なうちに、最終回を描き切っていただきたい!!
いつの日か、娘らの嫁入り道具に、全巻セットをもれなく付けちゃう予定ですから。




ダメだ、とても1回では語りつくせず・・・。
この続きは、また後日~!